大動脈瘤

大動脈瘤とは

大動脈瘤とは、心臓から全身に血液を送る大動脈の壁が弱くなり、一部がこぶのように膨らむ病気です。大動脈瘤は進行すると壁が破れて大量出血を引き起こし、命に関わる危険性があります。主に腹部にできる「腹部大動脈瘤」と胸部にできる「胸部大動脈瘤」があります。

大動脈瘤の原因

大動脈瘤の主な原因は、動脈硬化や高血圧、喫煙、遺伝的要因が関与します。また、外傷、感染症も原因になることがあります。

大動脈瘤の症状

大動脈瘤は、初期段階では症状が現れないことが多いです。特に大きくなると破裂のリスクが高まります。突然の激痛、血圧低下、意識障害などの緊急事態が生じた際は一刻も早く救急車を呼んで医療機関で治療を行う必要があります。

大動脈瘤の治療方法

治療方法は、瘤の大きさやリスクによって異なります。小さな瘤の場合は、血圧をコントロールしながら経過観察を行います。一方、大きな瘤や破裂のリスクが高い場合は、外科的治療が必要です。

外科的治療には、人工血管に置き換える手術や、カテーテルを使ってステントグラフトを挿入する方法があります。これらの治療は、症状を緩和し、破裂のリスクを軽減することを目的としています。